症例紹介
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腎臓腫瘍|パピヨン
パピヨン、14歳、避妊メスの症例です。
腹囲膨満を主訴に来院、エコー検査で腎臓に47mm大の嚢胞性病変を確認し、CT検査を実施しました。
嚢胞性病変の中に顕著に造影増強を示す領域が認められたため、嚢胞性腎細胞癌の可能性を考慮し、手術で摘出を行うこととしました。
開腹時の様子です
腹部正中切開にて開腹し、左腎臓を露出しました。
後腹膜を切開して腎臓を周囲組織から丁寧に剥離、その後腎動脈、腎静脈を剥離して結紮切離、尿管を露出して、膀胱側で結紮切離しました。
病理組織診断は腎腺癌で、嚢胞内に腫瘍は限局しており、脈管浸潤なども確認されませんでした。
担当獣医加藤 和貴
術後、腎数値の変化もなく術後2ヶ月の段階で良好に経過しております。