症例紹介
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胆嚢粘液嚢腫|柴犬
15歳の柴犬、避妊雌の子です。
2日前からの食欲不振と嘔吐を主訴に来院されました。血液検査で肝数値の上昇、エコー検査で胆嚢のキウイフルーツ様の変化を認めました。
総胆管拡張は認められないものの、強い腹膜炎所見が認められたため、胆嚢破裂を疑い開腹手術を行うこととしました。
開腹時の所見です。
顕著な胆嚢の拡張と、小網や大網、横隔膜への癒着を認めました。
癒着部位を丁寧に処理し、胆嚢漿膜を切開して、肝臓から分離し、総胆管洗浄を実施した後に胆嚢を摘出、その後閉鎖吸引ドレーンを設置し、定法通り閉腹しました。担当獣医加藤 和貴
15歳と高齢でしたが、術後の回復も早く術後5日目で退院し、術後5ヶ月の段階で元気に過ごしております。