今回はわんちゃんや猫ちゃんのう○ちのお話です。
ブログタイトル通り、ちゃんと出てますか?
こんな症状があれば要注意です。
1、踏ん張るけど小さい便しか出ない
2、踏ん張っても出ないし、吐く時がある
3、最近便をする素振りがない
このような症状が見られる場合は何か病気が隠れているサインかもしれません。
代表的な病気としては特に猫ちゃんに多いのですが、
慢性腎臓病を患っている可能性が大いにあります。
慢性腎臓病は腎臓の機能が低下し、体の水分が再吸収できずに脱水を起こします。
脱水すると大腸にたまった便から水分の再吸収をするために便が硬くなり便秘になります。
悪化すると食欲が無くなるためそもそも便になる材料が送られてこず、
便が作られていない場合も。。。
去勢手術を行っていないわんちゃんでは会陰ヘルニアという疾患を疑います。
会陰ヘルニアは、男性ホルモンの影響によって直腸をまっすぐに支える筋肉が萎縮することで、
排便がスムーズに行えないどころか、
萎縮してしまったスペースに便がたまってしまうことがあります。
では治療法としてはどのようなものがあるのか。
慢性腎臓病の場合はまずは脱水の改善と食事療法がメインです。
原因疾患である慢性腎臓秒の症状を緩和させることで排便がスムーズになるケースが多いです。
しかし、それでも便が出ない場合は便を柔らかくさせる(下痢にするわけではありません)
特別な療法食や、お薬で便を出しやすくするような治療を併用します。
会陰ヘルニアの場合は外科的な会陰ヘルニアの整復を行うしかありません。
しかしながらこの疾患は若いうちに去勢手術を行うことで
予防することが可能な疾患でもあります。
排便が困難になる状況はかなりの苦痛を伴いますので、
予防的な去勢手術を強くおすすめいたします。
いずれの疾患でも、治療しても排便が改善しない場合は
定期的な便の書き出し処置が必要になりますが、やはり痛みを伴います。
ですので、しっかりと原因を見極めた上で治療を行うことが
結果的に動物のストレスを軽減する方法と言えるでしょう。
わんちゃん猫ちゃんのう○ちの事で不安な事があるなら、動物病院へご相談くださいね。