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呼吸器病学心臓病学

肺高血圧症

今回で3日間にわたる画像診断のセミナーが終わりました。

その中で犬の「肺高血圧症」という疾患について多く学びました。

現在犬の僧帽弁閉鎖不全症に関してはACVIMガイドラインというものがあり、それに基づいて診断、グレーディング、治療を行うことになり、このガイドラインのおかげで多くの心臓病のわんちゃんが今までよりも薬がシンプルになり、生活の質の向上が可能になっております。

ですが、この肺高血圧症という病気は非常に診断が難しく、人医療のガイドラインを外挿しての基準であったために明確な基準がありませんでした。

ところでこの肺高血圧症はどう言った症状かというと、咳、呼吸困難、失神など低酸素に起因する症状や、肺血管の高血圧によって肺胞に浸出液や出血などが貯留、予後はあまり良くない状態です。さらには心臓病から二次的に発症するものだけではなく、ホルモン性疾患や寄生虫症、肺疾患など様々な基礎疾患から発症することもあります。

今回、このガイドラインの発表を受けて、まず肺高血圧症の診断が可能になったこと、そしてその病態からどのような治療をすべきかということが明確化されたことは動物たちにとっても我々にとっても非常に嬉しいニュースでした。

帰ったらこのガイドライン読み込まなければ…しばらく英語漬けの日々が始まります。

 

今日から内科学アカデミー!しっかりと勉強してまいります!