今回は食欲があることが必ずしも健康であるとは限りません。 というお話です。
食欲があることは大いに歓迎すべきなのですが、
「異常な食欲がある」場合は注意が必要です。
ではどんな症状かといいますと、
1,夜中にご飯をほしがる
2,食事中に話しかけてもこっちを全く見ない
3,お水の飲む量が多く、尿量も多い
4,お腹が張っている
5,皮膚病がなかなか治らない
これらのうち三つ以上当てはまるようでしたら
「副腎皮質機能亢進症」と呼ばれる疾患を疑います。
副腎皮質機能亢進症は別名「クッシング症候群」と呼ばれます。
この疾患は副腎とよばれる体に必要なステロイドホルモンを出す臓器が
視床下部の影響をうけて、 もしくは副腎自体の腫瘍化などにより機能が亢進してしまいます。
そして体の中で増えたステロイドホルモンによって
上記のような症状が引き起こされるのです。
診断は血液検査や超音波検査で行うのですが、
実は健康診断を兼ねた血液検査で疑いがかかるケースも少なくありません。
病気は早期発見・早期治療が大原則です。
もし我が家のワンちゃんに思い当たる節があった場合、
一度健康診断をしてみてはいかがでしょうか。
アイリス犬猫病院