当院で麻酔が必要な場合、 必ず「ASA分類」に当てはめて考えましょうと説明いたします。
ASA分類とは・・・ アメリカ麻酔科学会全身状態分類の略です。
これに基づき、全身状態をもとに麻酔の危険度を予測することが可能です。
ではASA分類を実際に見てみましょう。
この中には年齢の表記はありません。
ではクラス別のリスクはどのようになっているのかを見てみましょう。
このようにクラスⅢを超えるとリスクがぐっと増加します。
確かに年齢が高くなると何らかの基礎疾患を発症している場合が多いので
クラスが上がる場合が多いかとは思います。
ですが、術前の血液検査やレントゲン検査等をしっかりと行い、
正しい評価をすることで麻酔のリスクを判断することができるので
漠然とした不安がしっかりと数値化できます。
高齢であることが麻酔をかけられない理由ではなく、
あくまで全身状態と基礎的な疾患がないかをしっかりと判断することが大事なんですね。
何かの参考になれば幸いです。